候補を出す
出しかたは3通りあります。どれでも同じ候補が出ます。
テキストを選択する
他のアプリでテキストを選択すると、その内容に合った候補が右下に出ます。マウスのドラッグ、ダブルクリック、⇧+矢印キー、⌘A のどれでも反応します。この方法にはアクセシビリティ権限が必要です。
⌘C でコピーする
選択しても候補が出ないアプリでは、⌘C でコピーしてください。クリップボードに入った内容から同じ候補を出します。こちらは権限がなくても動きます。
選択してから ⌘C を押した場合も、候補は1回だけ出ます。
⌘C でコピーしたときは、候補の下に「クリップボード履歴」の行も出ます。合うルールが無いときも、この行だけは出ます。選択しただけのときは出ません。
⌃⌘I で打ち込む
⌃⌘I を押すと、画面の上寄りの中央に小さい入力ウィンドウが出ます。メニューバーの Pluck アイコンから「テキストを入力…」を選んでも同じです。まだどこにも書かれていないチケット番号や URL のように、選択もコピーもできないテキストに使います。
打ち込むとそのまま候補が出ます。確定の操作はありません(return は改行です)。打つ手を止めるたびに、その時点の内容で候補が出し直されます。
キーボードの入力先は入力ウィンドウに移りますが、前面のアプリは切り替わりません。候補の実行は他と同じで、⌃+番号かクリックです。実行すると入力ウィンドウは閉じ、入力先は元のアプリに戻ります。候補はそのまま残ります。
入力ウィンドウを閉じるには、esc を押すか、もう一度 ⌃⌘I を押すか、ウィンドウの外をクリックします。esc ともう一度の ⌃⌘I では、打ち込みから出た候補も一緒に閉じます。
入力ウィンドウを開いている間は、選択とコピーからは候補が出ません。打ち込み中の ⇧+矢印キーや ⌘C を選択・コピーとして拾わないためです。閉じれば元に戻ります。開くときに表示中の候補は閉じますが、ピン留めした候補は残ります。
合うルールが1つも無いときは「この内容に合う有効なルールがありません。」と入力ウィンドウの中に出ます。4,000文字を超えたときも同じように理由が出ます。どちらの場合もウィンドウは開いたままです。
一時停止中は、入力ウィンドウも開きません。
Pluck が他のアプリへキーを送るのは、候補を実行した直後か、クリップボード履歴から選んだ直後の ⌘V だけです。選択内容を読み取るために ⌘C を送ることはありません。
パネルの見かた
候補は、マウスカーソルがあるディスプレイの右下に出ます。パネルにフォーカスは移らないので、作業中のアプリでそのまま入力を続けられます。
候補は1件につき1行で、縦に並びます。ピン留めした候補が上、その下に今の候補が設定画面のルールの順で並び、翻訳と辞書は一番下に出ます。件数が多くても畳まずに全部並び、画面に収まらない分はスクロールして見られます。
4秒ほど操作しないと、候補の列は薄くなります。位置と番号は変わらず、マウスを重ねると元の濃さに戻ります。
1行に並んでいるものは次のとおりです。
- ショートカットの番号
- ルールのアイコンと名前
- マッチしたテキスト。長いときは省略されます
- マウスを重ねたときだけ、ピン留めのボタンと、その候補だけを閉じる × ボタン
候補を実行する
候補をクリックするか、⌃ と番号を押します。番号はルールごとに決まっています。設定画面のルールの一覧で、有効なテキスト用のルールに上から ⌃1、⌃2 と振られ、10番目が ⌃0 です。マッチしなかったルールの番号は空き番になり、後ろの番号が詰まることはありません。同じルールの候補は、いつも同じ番号で出ます。番号の順は設定画面で並べ替えられます(ルールの一覧)。
番号は10個までです。11番目以降のルールの候補には番号が付きませんが、一覧には残るのでクリックで実行できます。他のアプリが同じキーを先に使っている番号は表示されません。翻訳と辞書には番号がありません。
実行すると何が起きるかはアクションの種類で決まります。URL を開く、クリップボードにコピーする、コマンドを実行する、のいずれかです。翻訳と辞書は実行するものではなく、出た時点で訳文や語義が表示されます。それぞれの動作はアクション一覧を見てください。
同じルールの候補が複数あるとき
1つのルールが選択の中の複数の箇所にマッチしたとき、たとえば WT-1 と WT-2 を選択したときは、候補が1行にまとまり、件数が表示されます。その番号を押すかクリックすると、まとめられた候補が並び直し、⌃1、⌃2 … で1つを選べます。esc を押すと元の一覧に戻ります。
候補を閉じる
- esc を押す。表示中の候補がまとめて閉じます。同じルールの候補の中から選んでいる途中なら、元の一覧に戻るだけです
- パネルの外をクリックする。まとめて閉じます
- 候補にマウスを重ねて出る × を押す。その候補だけが閉じます
- 別のテキストを選択またはコピーする。新しい候補に入れ替わります
どの場合も、ピン留めした候補は残ります。
同じ候補が出ないとき
閉じた直後に同じテキストをもう一度選択しても、しばらくは候補が出ません。同じ内容で候補が出続けるのを防ぐためです。もう一度出したいときは、⇧+矢印キーか ⌘A で選び直してください。この操作なら待たずに出ます。
ピン留め
⇧⌃+番号を押すか、候補にマウスを重ねて出るピンのボタンをクリックします。ピン留めした候補は esc やパネル外のクリックでは閉じず、別のテキストを選択しても残ります。閉じるには × を押すか、⇧⌃⌘+番号を押します。
ピン留めした候補は一覧の上に並び、今の候補とは別に、留めた順で ⌃⌘1、⌃⌘2 … の番号が付きます。実行するときは ⌃⌘+番号です。ピン留めしても、今の候補の番号はずれません。
ピン留め中は、コピーと総置換が動作を変えます。クリップボードへのコピーではなく、今のカーソル位置への貼り付けになります。別のアプリへ持っていくときに、貼り付けの操作を1つ省けます。URLを開く、コマンド実行は、ピン留めしても動作は同じです。翻訳は ⌃⌘T でもピン留めできます。
ピン留めしてから数秒のうちに解除すると、候補は閉じずに通常の候補へ戻ります。それより後に解除すると、閉じます。
画像
スクリーンショットを撮ったとき、またはブラウザなどで画像をコピーしたとき、サムネイル付きの候補が1行出ます。この候補は最初からピン留めされています。押すか ⌃⌘+番号を押すと、今のカーソル位置に画像が貼り付きます。
ピン留めした画像の合計サイズには上限があります。超えるとそれ以上はピン留めされず、パネルにその旨が出ます。使い終わった画像は × で閉じてください。
画像の候補が要らない場合は、設定で「画像を貼り付け」の有効を切ります。クリップボードの画像を読み取らなくなります。
クリップボード履歴
コピーしたテキストは、新しい順に200件まで履歴に残ります。⌃⌘H を押すか、メニューバーの Pluck アイコンから「クリップボード履歴…」を選ぶと開きます。⌘C でコピーしたときに候補の下に出る「クリップボード履歴」の行を押しても開きます。
履歴は画面の右下に出ます。一番下が検索欄で、その上に新しいものから順に並びます。検索欄に打ち込むと絞り込めます。⌃1〜⌃0(⌃1 がいちばん新しいもの)、↑↓ と return、クリックのどれかで選ぶと、そのテキストが今のカーソル位置に貼り付きます。esc を押すか、ウィンドウの外をクリックすると閉じます。
- パスワードマネージャから秘匿としてコピーされた内容と、4,000文字を超えるテキストは履歴に残りません。画像も残りません
- 開くと、表示中の候補は閉じます。ピン留めした候補は、履歴を閉じるまで隠れます。開いている間は、選択とコピーから候補は出ません
- 履歴は
~/Library/Application Support/Pluck/clipboard-history.jsonに保存され、Pluck を終了しても残ります。全部消すには「履歴を消去」を押し、続けてもう一度押します - アクセシビリティ権限が無いときは、選んだテキストをクリップボードに入れるだけで、貼り付けはしません
一時停止
⌃⌘C を押すと、Pluck が一時停止します。メニューバーの Pluck アイコンから「一時停止」を選んでも同じです。画面共有のあいだだけ止めたいときなどに使います。
- 選択でもコピーでも候補が出なくなります
- 表示中の候補は、ピン留めしたものも含めて隠れます。再開すると、同じ候補がまた出ます
- 入力ウィンドウも開きません。⌃⌘I を押しても何も起きず、メニューの「テキストを入力…」は選べなくなります。開いている途中で一時停止した場合は、入力ウィンドウも打ち込みから出た候補ごと閉じます
- クリップボード履歴も開きません。メニューの「クリップボード履歴…」は選べなくなり、開いていた場合は閉じます
- 画面の右下に一時停止中を示す小さいパネルが出ます。メニューバーのアイコンは薄くなります
- 停止したまま Pluck を終了すると、次に起動したときも停止したままです。小さいパネルが出ているので気づけます
再開するには、もう一度 ⌃⌘C を押すか、右下の小さいパネルをクリックします。
候補が出ないとき
次の順で確認してください。
- 右下に一時停止中の小さいパネルが出ていないか。出ていればそれをクリックして再開します。
- ⌘C でコピーすると出るか。コピーでは出るのに選択では出ない場合、アクセシビリティ権限が許可されていません。メニューバーの Pluck アイコンから「アクセシビリティ権限を確認」を選んで、システム設定で Pluck をオンにしてください。権限を許可していても、本文を独自に描画するエディタや、行ごとにボタンとして作られた文字起こしの画面のように、選択内容をそもそも外に出さないアプリがあります。そうしたアプリでは ⌘C を使ってください。
- マッチするルールがあるか。候補が0件のとき、選択では何も出ません。⌘C でコピーした場合は、「クリップボード履歴」の行だけが出ます。翻訳は、設定した2つの言語のどちらかと判定できるテキストにだけ出ます。どんなテキストでも候補を出したい場合は、マッチ条件が空欄のルールを作って有効にしておきます。
- テキストが長すぎないか。選択・コピー・入力ウィンドウのどれでも、対象は4,000文字までです。文書全体を ⌘A で選んだ場合などは対象外になります。
- パスワードマネージャからのコピーではないか。秘匿としてコピーされた内容は、候補に出しません。
- 試用期間が終わっていないか。終わっている場合は候補の代わりに購入の案内が出ます。
それでも解決しない場合は、~/Library/Application Support/Pluck/debug.log に動作の記録が残っています。選択したテキストやクリップボードの内容は記録されません。文字数とアプリ名だけです。